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タンカー船受入業務

製油所で精製された石油製品は、タンカー船によって運ばれ、油槽所のタンクに保管されます。大きな船では一度に約5,000キロリットルの製品を運び、効率的な供給を担っています。地域によっては海外から直接運ばれることもあり、当社は中継拠点として、地域に安定した供給を行う重要な役割を果たしています。

タンカー船受入業務

作業工程

  • 1

    受入前日

    • 受入準備

      本船の入港予定時間を確認します。
      受入量や着桟時間を考慮しながら、当日の受け入れタンクを決定します。他社と共用しているバース(船を着ける岸壁)を使用する場合は、他社の入港予定も確認し、スケジュール調整を行います。

  • 2

    受入当日(準備)

    • 受入手続き

      事務所で入港時間を船舶代理店に確認し、受け入れタンクや荷役指示書を作成します。

    • 現場準備

      現場は救命胴衣を着用し、桟橋へ向かい点検やサンプル採取の準備をします。

  • 3

    タンカー着桟・荷役前ミーティング

    • タンカー着桟

      綱取りを行い、タンカー船を着桟させます。

    • 荷役前ミーティング

      着桟後、受け入れ数量やタンク切り替え、緊急対応などのミーティングを実施します。

  • 4

    点検・品質確認

    • 検水立ち合い

      タンカー油槽内に水分が混入していないかを本船・陸上で共同確認します。スケールに水検知ペーストを塗り、槽内の水分を確認します。

    • サンプル採取・測定

      数量、密度、色相など品質を確認します。

  • 5

    受入準備

    • 荷役設備の接続

      船舶側作業員と共同で配管やホースを接続します。

    • バルブ開放

      荷役前に油種を確認し、バルブを開放してポンプを起動します。

  • 6

    受入開始

    • 受入開始

      事務所や船舶側と連携し受入作業を開始します。

    • 品質確認・漏油点検

      受入中も品質確認、漏洩点検、設備点検を定期的に実施します。

  • 7

    受入終了~離桟

    • バルブ閉止

      荷役終了後に受入量を確認し、問題なければバルブを閉止します。数量にずれがあれば作業を停止して原因を確認します。

    • 検収(確認作業)

      本船のドライチェック(残油確認)と事務所の両方で受入数量を確認します。

    • 離桟

      配管やホースを切り離し、タンカー船の離桟を許可します。

その他受入業務
(松本油槽所)

松本油槽所では、タンク貨車による製品の受け入れも行っており、1両あたり約50KLを積載できるタンク車14両編成を、1日あたり2~3回受け入れています。安定供給を維持するため、通常は日曜日を除いて毎日受け入れを実施し、繁忙期には日曜日も含めて受け入れを行っています。